レーザービーム|クルマの光跡の撮り方

レーザービーム

 

スローシャッターで夜景を撮影していて、そこにクルマが入ると、クルマは光跡を作り、ヘッドライトはオレンジに、テールライトは赤く写ります。今回はクルマが作り出す光跡にスポットライトを当て、撮影方法を書いていきたいと思います。

高速道路にかかる歩道橋を探す

ワタシの住む都内で高速道路に架かる橋や歩道橋はいくつかありますが、ワタシの最寄りの場所ですとなかなか撮影が難しかったりします。難しいのにはいろいろとわけがあり、例えば、みどりで覆われたフェンスが設置されているとか、フェンスの手前に植栽が置いてあるとか、フェンス自体が防音壁だったりとかという理由で、近づいて撮影できないケースや、そもそも撮影自体ができないケースなど、チョット困ったシーンがあります。そんな中で、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルのところにかかる歩道橋はチョット背高のアクリルフェンスと夜になると点灯する手すりの灯りで写り込みが気になるところですが、国道246号線青山通りの上を走る首都高速3号渋谷線を撮影することができる絶好のスポットです。ほかの高速道路や大きな国道沿いで、信号などによりクルマが止まらないところであれば、レーザービームの撮影は可能ですので、グーグルマップでぜひ、探してみてください。

 

レーザービームの撮影方法

そもそもレーザービームとは、クルマなどが作る光跡だけを写し出し、そのもの自体は消すという撮影方法になります。クルマを消すアイディアはいくつかあろうかとは思いますが、動いているクルマを消すのなら、カンタンなのは単純にシャッタースピードを遅くすることです。シャッタースピードを遅くすると、動いている被写体は消え、ヘッドライトやテールランプなどの光源がすーっと伸びた写真になります。ただし、注意しないといけないことがあります。シャッタースピードを長くすると、カメラは光を多く取り込むことになるので、強い光源などがあると、白飛びの原因となります。バランスを見て、シャッタースピードを決めるといいと思いますが、けっこうしっかり目のレーザービームを作りたい場合、15秒くらいのシャッタースピードはほしいところ。場合によってはNDフィルターで減光する必要も出てくるかもしれません。また、反射が気になるようであればC-PLフィルターもほしいところです。

 

レーザービーム撮影に必要な機材

ヘッドライトがついているタイミングということは、キホン夜ということになります。ということで、夜景の撮影時に必要な機材と一緒です。

  1. デジタル一眼レフカメラ
  2. 三脚
  3. レリーズ
  4. NDフィルター
  5. C-PLフィルター
  6. 脚立やステップ

①〜②はマストアイテムです。撮影には必ず必要になります。③〜⑥は撮影を便利にするアイテムです。フィルター類もそうですが、脚立やステップがあると、フェンス越しで撮影することも可能になるかもしれません。危ないので気をつけて撮影しましょう。

 

ご注意

歩道橋の上などで脚立に乗ったりすると、落下する危険もあり、危ないのでやめましょう。事故が起きると、撮影場所が減ることになりますので、くれぐれも注意して撮影しましょう。

 

スローシャッターで夜景を撮影してみよう↓↓↓

スローシャッターで夜景を撮影してみよう

 

NDフィルターはND4とかND8とかそれくらいのものでいいと思います。C-PLフィルターが必要な状況下であれば、ND4にC-PLフィルターを重ねづけするといいでしょう。

歩道橋の上では、大型車両が行き来したり、ひとが歩いたりすると、歩道橋自体が揺れでブレの原因になりますので、三脚はカーボンファイバー製のものがオススメです。アルミ製のものよりも振動吸収率が高く、カメラに揺れを伝えにくいという特徴があります。詳しくは別の記事で書きたいと思いますが、三脚はけっこう重要なアイテムですので、金額は高いですが、できればカーボンファイバー製のものを選びましょう。雲台のタイプはスリーウェイ雲台がオススメですが、自由雲台でも大丈夫です。雲台に水準器がついているものを選ぶといいと思います。スリーウェイ雲台の場合、たぶん大丈夫だと思うのですが、自由雲台の場合、雲台とカメラの接合部分が直接ねじ込むタイプの雲台もあります。このタイプの雲台は手元の暗いところですと、雲台にカメラをねじ込むのにけっこう腐心したりすることもありますので、クイックシュープレート式の自由雲台を選んだほうがいいと思います。

三脚の選び方↓↓↓

合体 三脚の選び方

 

設定

キホン夜景の撮影と一緒ですが、先にも述べたとおり、しっかりとレーザービームを写したいという場合、シャッタースピードは15秒はほしいところです。ということで、カメラの露出計は、あまり気にせず、シャッタースピードをメインに考えていくといいと思います。

  1. マニュアルモード
  2. マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ
  3. ISO100
  4. F10くらい
  5. SS15”

ワタシが使っているニコンのD850はISO感度を64まで減感することができますので、ワタシは、ISOを64にセットしました。F値で光量調整をします。日没直後の薄暗いタイミングではF20くらいまで絞っちゃっても平気だと思います。ピントは道路標識とか路面標示など、遠くにあるなにかに合わせておくといいと思います。絞っているので、被写界深度はある程度担保されると思います。

被写界深度とは↓↓↓

被写界深度 被写界深度とは

 

都市部の高速道路の場合、両サイドのビルや工事中のクレーンなどがシンボリックに入ったりするので、少しあおり気味で構図を撮ったほうがいいかもしれません。直線の道路ですと、パースペクティブを意識して撮影するのも手かと思います。ワタシはオートホワイトバランスで撮影しましたが、オートホワイトバランスですと、少し暖色系が強くでるかんじでしたので、寒色系に撮影するとかっこよく写せそうです。AdobeのLightroomで色温度を調整するというのもひとつ手かと思います。

 

撮影してみる

実際に撮ってみました。時間は日没直後なので、まだ薄明るいといいますか、しっかりと暗くなっていないので、F値を20にし、撮影しましたが、まあまあでしょうか?写真はJPEG撮って出しです。現像はしていません。

コレ↓↓↓
レーザービーム

もう少しあおって撮影するとよかったと思います。

 

 

縦のアングルでも撮ってみました↓↓↓
レーザービーム

コチラももう少しあおって撮影したほうがよかったですね。あと、焦点距離は70mmで撮っていましたので、もう少し引きで撮影したほうがよかったかもしれません。

 

インターバルタイマー

インターバルタイマー撮影とは一定の間隔で一定の設定通りに指定した枚数の写真を撮る方法です。星の軌跡を撮影したり、夜景を撮影するときに使いますが、レーザービームを撮影するときにももちろん使えます。メリットとしては、白飛びを怖がらずにすむことでしょうか?カメラの露出計を見て、インジケーターがプラスマイナスゼロになるように設定したときに、シャッター速度が意図したスピードより短かった場合、インターバルタイマー撮影をして、撮影した写真を比較明合成するというのもひとつの手です。ほかのメーカーのカメラについてはよくわかりませんが、ニコンについては、例えば、シャッタースピードが5秒で10枚撮影しようと思ったとき、インターバルは7秒とかに設定します。インターバルとは最初にシャッターを開いてから、つぎにシャッターを開くまでの間隔をいい、5秒のシャッタースピードであれば、つぎにシャッターが開くまでの間隔は2秒あくということになります。今回使ったD850ですと、撮影間隔は0.5秒まで短くすることができるようですが、エントリー機などではキホン2〜3秒くらい間隔をあけておくのがいいと思います。

10枚をコンポジットした写真がコレ↓↓↓
比較明合成

この写真は渋谷の宮益坂上の交差点にかかる歩道橋の上から撮影しました。この歩道橋、チョット狭いので三脚を出す際に、通行人の迷惑にならないように工夫しましょう。ワタシは、脚のうちの2本を一番短くし、歩道橋の手すりの上に載せ、一本は一番は長くして、水平を撮るようにしました。

 

タイムラプスを作る

インターバルタイマー撮影にはもうひとつの魅力があります。インターバルタイマー撮影をした写真をつなぎ合わせて微速度動画(=タイムラプス)が作れるということです。比較明合成にはPhotoshopを使いますが、微速度動画にはPremiereを使います。フルバージョンのPremiereは必要ありません。Elementsで十分です。また、ほかの動画アプリでも作成は可能かと思われますので、もしよければお試しください。

今回のクルマのレーザービームはさほど写真を撮っていないので、以前記事に書かせていただきました星の軌跡の写真を利用することにします。

コレ↓↓↓

この写真はF2.8、ISO3200、SS30”で100枚インターバル撮影した1枚です。この写真をPhotoshopで比較明合成をすると、理科の教科書で見るような写真になります。

コレ↓↓

この100枚の写真すべてをPremiereに取り込んで、動画にするとこんなかんじになります↓↓↓

https://youtu.be/kCw_oLeY7uI

 

10秒足らずの短い動画でBGMもないので、面白みもありませんが、こんなかんじで動画を作ることができます。撮影時間と比較すると、非常に時間が短いかんじですが、できあがったときの満足感は得られると思います。動画編集に関しては知識がありませんので、詳しい方、ぜひ、教えてください。

先ほども述べたとおり、シャッタースピードが30秒、インターバルは33秒とかになるので、撮影時間は55分、まあ、1時間程度はかかる計算になります。ピントさえ合っていれば問題ありませんので、コーヒーでも飲んで、気長に待つといいでしょう。

星空を撮影してみよう↓↓↓

星空を撮影してみよう

 

まとめ

レーザービームの撮影には信号のない道路上で撮影できるとベストですが、なかなかそういう場所もないと思いますので、例えば六本木ヒルズの展望台から望遠レンズを使って、渋谷方面や芝浦方面を撮ってみるとか、山間部から垣間見える高速道路を山と一緒に撮ってみるとか、そんなかんじで撮影ができるとステキな軌跡の写真が撮れると思います。

六本木ヒルズ展望台TOKYO CITY VIEWより富士山につづく首都高速3号渋谷線を撮影↓↓↓
TOKYO CITY VIEW

インターバルタイマーを使うことにより、ノイズが少なく、白飛びも怖がらずに撮影ができ、さらに、動画編集アプリを使えばタイムラプス動画も作成することができますので、お休みの日の前日などに撮影をされてみてはいかがでしょうか?事前のロケハンは大変重要ですので、気になったところはストリートビューやグーグルアースなどで、確認されるといいと思います。

デジタル一眼レフカメラを購入すると、いろいろなバリエーションの夜景を撮影することができますが、レーザービームもそのひとつ。撮影ポイントは数が少ないので、混雑したりすることもあります。撮影マナーは守り、楽しいフォトライフを。

 

 

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