【冬の風物詩】イルミネーションを撮ってみる

恵比寿ガーデンプレイスクリスマスツリー

ハロウィーンが終わり、11月に入ると、街はクリスマスに向けてクリスマスイルミネーションに彩られます。各地で様々なイルミネーションが開催され、全部回るのは非常に大変だったりしますので、みなさまのお近くで開催されるイルミネーションがあれば、一眼レフを持って、ぜひ足を運んでみてください。

 

イルミネーション撮影に必要なもの

イルミネーションは夕方から夜になってから点灯します。つまり、夜景の撮影ですね。ということで、夜景撮影と同様の機材が必要となります。

  1. デジタル一眼レフカメラ
  2. 三脚
  3. レリーズ
昨今、スマートフォンの性能が飛躍的に進化し、スマートフォンでも十分に夜景の撮影ができるようになりました。しかし、せっかくデジタル一眼レフカメラを購入されたのであれば、ぜひ、イルミネーションの撮影にも使ってみてください。

恵比寿ガーデンプレイスクリスマスツリー

レリーズはあれば便利というくらいのものなので、別になくても大丈夫です。ただし、後述しますが、手ブレ補正機構はオフにして撮影しますので、レリーズを使わないのであれば、セルフタイマーを使うとか、できるだけ物理シャッターボタンを直に触らない方法で撮影されるとよろしいかと思います。デジタル一眼レフカメラであれば、マイクロフォーサーズだろうが、APS-Cセンサーであろうが、なんでもかまいません。フルサイズのカメラをお使いであれば、システム全体も大きくなると思いますので、それなりの三脚も必要になってきたりします。ワタシ個人的には小回りのきく、APS-Cセンサーのカメラで十分ではないかと思っています。ちなみにですが、過去にマイクロフォーサーズのカメラ、オリンパスのPENで撮影したことがありますが、PENでも十分に撮影することができますし、PENの場合、手持ち夜景という機能が素晴らしく、おそらくHDR撮影になるのだと思いますが、手ブレせずキレイな夜景を撮ることができましたので、かわいらしいカメラをお探しの方は、オリンパスのPEN Liteも候補に入れて大丈夫だと思います。

三脚は超重要アイテムです。ほかの撮影のときにも使いますので、ご自身のカメラに見合った三脚を選ぶ必要があります。三脚を選ぶにあたり、とくに注意しなければならないのが耐荷重と三脚の材質です。細かい話は別の記事に譲りますが、三脚がどのくらいまでの重さに耐えられるのか?というのと、三脚自体がナニでできているのか?というのがポイントになります。ビックリするくらい値が張ったりするものもありますので、これから購入するのであれば、どこで買うにせよ、一度家電量販店のカメラコーナーにある三脚のブースに立っている販売員の方に相談されるといいと思います。

三脚の記事
合体 三脚の選び方

 

 

設定

キホン夜景の撮影方法と一緒です。夜景撮影の考え方もいろいろあると思いますが、ワタシはマニュアルモード、遅いシャッタースピードで撮りたい派です。ワタシも経験上ありますが、イルミネーションが明るすぎて白飛びしてしまう場合は、絞りではどうにもならず、どう撮ればいいか考えてしまうことがあります。そんなときにはHDRをオンにして撮影するという考え方もあります。なお、JPEG+RAWで撮影の場合、HDRの設定ができませんので、JPEGだけの撮影に変更してください。

  1. マニュアルモード、マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ
  2. ISO100、F8とか
  3. シャッタースピードは露出計を見てプラスマイナスゼロになるように設定する
シャッタースピードを30秒にしても露出計がマイナスになっていることがよくあります。ワタシは気にせず撮影してしまいますが、気になる方はISO感度を200とかに上げてみるといいと思います。絞りはF8より小さくしない方がいいと思います。F8より大きい数のF値を選べば、光源にはキレイな光芒が出ます。

光芒

遅いシャッタースピードで撮影する際に気をつけないといけないのが、手ブレ補正機構をオフにすること。オンのまま撮影すると、手ブレ補正機構が誤作動を起こし、ブレた写真になってしまうことがあるそうです。どれくらいの長さからスローシャッターと呼ぶのかというのは難しいところですが、三脚に固定して撮影する場合、ワタシは常に手ブレ補正機構をオフにしていますので、時間に関係なく、三脚固定する際は、手ブレ補正機構にする習慣をつけた方がいいかもしれません。

マニュアルフォーカスで一番難しいのはピントを自力で合わせるというところでしょうか?ライブビューと拡大鏡を使って、ピントリングを動かし、ボケがないか確認するのが大切ですが、都市部の明るいイルミネーションの場合、オートフォーカスでもピントを合わせることができますので、オートフォーカスでピントを合わせ、撮影するときにマニュアルフォーカスに切り替えるというのがカンタンなやり方かもしれません。ニコンのデジタル一眼レフカメラの場合、フォーカスモードセレクターというのが多くのカメラに搭載されています。

マニュアルフォーカス

オートフォーカスの場合は「AF」に、マニュアルフォーカスの場合は「M」に切り替える必要があるのですが、ワタシはこれの切り替えをわりと忘れがちだったりするので、みなさまも、ご注意ください。故障の原因になるそうです。

 

撮ってみる

週末ともなれば、ものすごい人の出で、三脚を出す場所を探すのに腐心したりしますが、それでも点灯から1時間くらいするとかなり落ち着いてくるので、点灯直後に比べれば、撮影はかなりしやすくなると思います。あとは行く場所にもよりますが、たとえば、青の洞窟SHIBUYAは、ちょうど入り口になるところが混んでいて、そこを過ぎてしまえば、わりと撮りやすかったりもしますし、丸の内や目黒川沿いなどは絶え間なく人がいるかんじですが、青の洞窟SHIBUYAのように部分的なゲキコミはありません。ただし、目黒川沿いは橋が狭かったりするので、橋の上で撮影するのはちょっとムリかもしれませんし、場合によっては警備員さんに注意されるかもしれませんのでご注意ください。

青の洞窟SHIBUYAの入り口

青の洞窟SHIBUYA01

奥に行くとさほど混んでません。

青の洞窟SHIBUYA02

入り口の看板のうしろは穴場的撮影スポット

青の洞窟SHIBUYA撮影場所

六本木ヒルズのけやき坂は歩道橋の上も下も混んでいます。ワタシ個人的には歩道橋の下からの撮影のほうが好きですが、歩道橋の上からですと東京タワーをキレイに見ることができ、作品としては、こちら側からの撮影の方がいいのかもしれません。ただし、狭いので、根気よく順番待ちをする必要があります。

歩道橋の上

けやき坂歩道橋上

歩道橋の下

歩道橋の下

恵比寿ガーデンプレイスのBaccaratのシャンデリアはちょっと撮影の難易度が上がるかもしれません。クリスマスツリーからつづくレッドカーペットの先にBaccaratのシャンデリアがあるのですが、明暗差(=Dynamic Range)が大きいので、先にも述べたHDR撮影が必要になる可能性があります。ちょっと明るすぎるなとかちょっとくらいなと思ったら、HDRで撮影してみるのもいいと思います。

Baccaratのシャンデリア

 

 

望遠ズームレンズを使ってみる

望遠ズームレンズはボケを作るときに効果的です。どこかにピントを置いてF値を一番小さくし、撮影してみましょう。イルミネーションがキレイにボケて玉ボケを作ることができます。ピントを奥に置けば、手前のイルミネーションが玉ボケし、真ん中にピントを置けば、手前と奥が玉ボケします。とてもカンタンですので、みなさまもぜひ、お試しください。

玉ボケ

恵比寿ガーデンプレイスクリスマスツリー飾り

望遠ズームレンズの注意点としては、最短撮影距離が1メートルとか、けっこう長いので、近くのものにピントを合わせたくてもピントを合わせることができません。クリスマスツリーの飾り付けにピントを合わせたいという場合には、最短撮影距離より離れた場所にある被写体にしかピントを合わせることができませんので、このあたりは使用上のご注意といったところでしょうか?

 

 

まとめ

今回は、イルミネーションにフォーカスし、ワタシがどのように撮っているかということを書かせていただきました。先にも述べましたが、夜景やイルミネーションの撮影方法はほかにもたくさんあります。高感度に強いセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラですとISO感度を思いっきり上げて、手持ちで撮影というのも可能な時代になってきましたので、ワタシの撮影方法は少し時代錯誤な撮影方法なのかもしれませんが、ワタシはそれでも、遅いシャッターで撮りたい派なので、ゆっくり時間をかけて撮影しています。夜の撮影で、一段と冷え込む時期ですので、しっかり防寒対策をして、撮影に臨んでいただければと思います。今回ご紹介したワタシ的な撮影方法が、みなさまの撮影の一助になれば幸いです。みなさまもイルミネーション撮影をぜひ、お楽しみください。

 

 

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