スローシャッターで夜景を撮影してみよう

昨今、スマホのカメラでもふつうに撮影ができてしまう夜景ですが、デジタル一眼レフを買ったらぜひ、挑戦してみてください。スマホとかではなかなか撮りにくい夜景の写真を撮ることができます。

 

 

夜景撮影に必要なもの

夜景の撮影に必要なものはデジタル一眼レフカメラと三脚。レリーズはあったほうが便利ですが、2秒セルフとかを使えば、別になくても大丈夫です。マニュアルモードが使えるコンデジでもたぶん撮影は可能かと思いますが、やったことがないのでわかりません。いずれにせよ、最低限、三脚は必要になります。

 

 

三脚は長く使えるものなので、予算に余裕があれば、できるだけ、いいものを買ったほうがいいですね。いいものとはなにかというと、余裕のある耐荷重量と三脚の素材です。詳しくは別の記事で紹介しますが、カンタンに説明すると、三脚にはアルミ製のものとカーボンファイバー製のものがあり、カーボンファイバー製のもののほうがアルミ製のものに比べ高価で、自重も軽く、振動を伝えにくいという特性があります。

 

三脚の選び方↓↓↓

合体 三脚の選び方

 

 

 

例えば、ワタシがふだん持ち歩いているマンフロットのBefreeという三脚にはカーボンファイバー製のものとアルミ製のものがあり、縮長や耐荷重量は同じで、自重が、それぞれ、1.1kgと1.4kgと300gの差があります。300gしか変わらないのですが、値段は1万円以上違います。そのぶん、振動がカメラに伝わりにくいので、長い時間シャッターを開ける撮影の場合、ブレずに撮影ができるということになります。国道沿いや歩道橋の上などは、トラックなどの大型車両が通るとけっこう揺れたりしますので、そういったときに、カーボンファイバー製の三脚はメリットがあります。

 

 

ワタシの個人的な感想ですが、予算に余裕があれば、ちょっと高いかなーくらいのものを選ばれるといいと思います。ワタシのように三脚沼にハマらなければ、一度購入すれば、長い期間使えると思います。

 

 

 

 

 

雨さえ降らなければいつでもOK!

ワタシ個人的には、まあ、寒さとの戦いになりますが、冬の晴れた日の夜景が好きです。夏場でも、曇りの日でも、それなりに夜景の撮影はできます。カメラが濡れたり、レンズが曇ったりするので、雨の日はやめたほうがいいと思いますが、キホン夜であれば、いつでも夜景は撮影はできます。

 

 

 

スローシャッターで撮る夜景

最近のデジカメは高ISO感度での撮影ができ、ノイズにも強いので、手持ちでも撮影できる夜景ですが、なんでわざわざ三脚まで使って面倒なスローシャッターでの撮影をするのか?ということですが、シャッタースピードを遅くすると、動いている歩行者やクルマなどをある程度消せるというか目立たなくすることができます。ワタシが夜景をスローシャッターで撮る理由はコレです。

 

 

 

マニュアルモード、マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ

設定はまず、三脚を設置し、構図を決めて、以下の3ステップ。

 

①マニュアルモード、マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ

マニュアルモード
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マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ
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*ニコンの中級機以降にはフォーカスモードセレクターというレバーがついています。取扱説明書などによれば、カメラやレンズの故障の原因となるようですので、マニュアルフォーカスで撮影される場合は、必ず、このフォーカスモードセレクターもMにするようにしましょう。

②ISO100、F8

③露出計を見ながらインジケーターがプラスマイナスゼロになるようにシャッタースピードを決める。

 

 

 

なんでマニュアルフォーカスで、手ブレ補正もオフにするのかというと、まずオートフォーカスですが、シャッターを開いている間、ピントが意図していないところで合焦し、オートフォーカスが勝手に動かないようにするということと、手ブレ補正機能については、長時間露光下で誤作動を起こす可能性があるそうなので、その可能性を排斥するというためです。

 

 

シャッタースピードが30秒でも露出計がプラスマイナスゼロにならない場合は、ISO感度を200とかにあげるのもひとつの手ですが、個人的にはちょっとマイナスくらいの写真もキライじゃありません。お好みで調整してみてください。

 

 

ピントを合わせるのが一番難しいと思いますが、そういう場合は、街路灯など、光源や明るい場所にピントを合わせ、ライブビューを使って、拡大鏡で光源を大きくしてピントリングを回してピントを合わせると、比較的ピント合わせの敷居が低くなります。

 

 

ISOオートには注意

ワタシはニコンユーザーなので、ほかのメーカーのカメラについてはよくわかりませんが、ニコンでは最低ISO感度を決めて、ISO感度上限制御という項目でこれ以上ISO感度があがらないという設定をすることができます。上限感度を決めたオートISOですね。この設定ですと、ISO感度が常に動いてしまうので、夜景をスローシャッターで撮影する場合は、この設定は「しない」にして、ISO感度は100とかにしないといけません。ISOオートを使われている方は注意が必要です。

 

 

上記の設定で撮影すると、こんなかんじの写真が撮れます。

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この写真は横浜の象の鼻パークからMM21方面を撮った写真です。曇りの日でしたが、まあまあでしょうか?

 

街路灯などの強い光源は、絞ると光芒が出ます。
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光芒はレンズの絞り羽根の枚数と関係があります。上の写真はAF-S DX NIKKOR 18-55mm F/3.5-5.6G VRというレンズで撮影していますが、このレンズは絞り羽根が7枚。光芒を見るとたくさんギザギザしていますが、これは絞り羽根の枚数が奇数であるため、絞り羽根の枚数の倍の光芒が出ます。絞り羽根の枚数が偶数ですと、そのままのその数が光芒として出るのですが、奇数枚の絞り羽根の場合、絞り羽根の2倍の数の光芒が出ます。好みをあるかとは思いますので、レンズを購入される際に、絞り羽根の枚数も考慮して購入されるとよろしいかと思います。

 

 

フルサイズのカメラと広角レンズを使って首都高速中央環状線が荒川にかかる五色桜大橋とサクラを併せて撮影してみました。
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これも光芒がギザギザと出ています。このレンズは絞り羽根が9枚ということで、18本の光芒が出ているハズです。

 

 

高速道路の街路灯の光芒が非常によく目立ちますが、よく見ると、ほかの場所でも光芒ができています。一部分を切り取ってみました。
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サクラ花びらのところにもハッキリと光芒を見ることができます。これは夜景に限らず、例えば、日中の太陽などもこういったかたちで光芒にすることができますので、逆光時の撮影のときなどは、ちょっと絞って撮ってみると、ステキな光芒を作ることができます。ただし、太陽は光の力が強すぎるので、直接見るのは避けたほうがいいと思います。木の葉などの隙間からでる木漏れ日とかでも十分に光芒を作ることができますので、なにかワンクッション入れての撮影がいいのではないでしょうか。間違っても太陽を直接見るということは避けましょう。

 

 

 

夜景の撮影はさほど、敷居も高くなく、デジタル一眼と三脚さえあれば、わりとカンタンに撮影することができますので、みなさまもぜひチャレンジしてみてください。きっといい夜景に出会えますよ。

 

 

 

 

 

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