星空を撮影してみよう

月のない晴れた夜は星空撮影をしてみるのもいいですよ。星の光はとても弱いので、撮影するのにはいくつかの道具とちょっとしたコツが必要です。デジタル一眼レフカメラを購入したら、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

こんな写真が撮れます↓↓↓

天の川

 

 

 

星空撮影の条件

まず、星空を撮影するにあたり、前提として星が見えていることが必要最低条件となります。曇っていても雲間から星が見えていればOKです。雨の日は機材を濡らすことになるのでワタシはオススメしませんが、テントのなかで雨雲が過ぎるのを待つとか、徒歩やクルマで雲の上に出るとか、ちょっと移動したりすると、晴れていたりすることもあるので、チャレンジしてみるのもいいかもしれません。

 

 

 

星空撮影の種類

星空と景色を一緒に撮影した写真を星景写真と呼び、惑星や星雲、星団などの天体のみの星空を撮影した写真を星野写真と呼んだりしますが、後者の撮影はけっこう難しかったりするので、キホン前者の撮影方法について書いていきます。なんで後者の撮影が難しいのかの理由はのちほど説明したいと思います。

 

 

 

設定方法

「星空の写真なんて難しいんじゃないの?」と思われている方も多いと思いますが、そんなことはありません。キホン、夜景の撮影と同じです。

 

Setting
設定はマニュアルモード、マニュアルフォーカス、レンズに手ブレ補正機構がついている場合、手ブレ補正もオフにします。

 

 

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必要な機材も、夜景とほぼ同じ。三脚は必須です。三脚はけっこう重要なアイテムです。別の記事で詳しく書きたいと思いますが、予算があれば、できるだけいいものを購入してください。いいものというのは、三脚の耐荷重量と素材です。登山などでもお使いになられたい方は携行性というのもポイントになってきますので、いろいろな角度から勘案して、家電量販店やカメラ専門店でご相談の上、ご購入されるとよろしいかと思います。

三脚の選び方↓↓↓

合体 三脚の選び方

 

レンズは広角レンズ魚眼レンズがあるといいですが、標準ズームのキットレンズでも撮れますので、このあたりは追々揃えていくのでいいと思います。

 

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レリーズはあったほうが便利ですが、なくても大丈夫です。ニコンのデジタル一眼レフカメラの場合、10秒セルフタイマーという機能を使うこともできますし、設定が終わり、ピント合わせもできているのであれば、インターバルタイマーという撮影方法もあります。

 

 

オリンパスのPEN Lite E-PL7と14-24mmのパンケーキで撮影↓↓↓

PEN Lite E-PL7で撮影した星空

 

 

では、なにが違うのかというと、まず、ISO感度。夜景の撮影の場合、ISO100とか、低いISO感度で撮影しますが、これだと、星の光を受光するにはちょっと心許ないかんじです。真っ暗なところにいけば、撮れなくもないのですが、目視している星空に遠くおよびません。なので、ISO感度はけっこう高めに設定します。ワタシの場合、ISO1600から3200くらいで撮影することが多いです。都内など明るいところですと、このISO感度では白飛びしてしまったりしますので、都内で撮影するときは、ISO200とか400など、状況の応じて調整しながら撮影しています。

 

 

 

つぎに、シャッタースピードです。ここもポイントです。スローシャッターで夜景を撮る場合、露出計を見ながら、インジケーターがプラスマイナスゼロになるようにシャッタースピードを決めていきますが、山の中などでは、シャッタースピードのダイヤルをグルグル回して、30”(30秒)にしてもまだ、インジケーターはマイナス側、おそらく一番左側になっていると思います。30”のつぎは「bulb(バルブ)」という、シャッタースピードを任意で決めるモードになってしまいますので、この場合ですと、確実にレリーズが必要となり、さらに、自分でカウントして撮影しなければならず、写真のクオリティが統一されないということもあり、ワタシはオススメしません。

 

 

ご注意
シャッタースピードの数字のあとにダブルクオーテーションマーク「”」がある場合、表示されている数字が秒数になります。30”なら30秒です。ダブルクオーテーションマークがついていない場合、数字ぶんの1という意味になります。ただ、30だけが表示されている場合、1/30秒という意味ですので、ご注意ください。

 

 

ちなみにですが、フィルムカメラのころですと、このbulbモードを使い、長時間露光して星の軌跡の写真を撮影したりしていたのですが、デジタルカメラの場合、その方法よりはコンポジットによる比較明合成が主流になっていると思います。では、シャッタースピードはどれくらいがいいのかというと、ワタシは30″で撮影することが多いです。ただ、写真を大きく引き伸ばしたり、拡大してみたりすると、星が点ではなく、ちょっと伸びちゃったといいますか、線になって写っていたりするので、このあたりをシビアに見るのであれば、シャッタースピードは15”とか20”とか、このあたりがいいかと思います。

 

 

 

そして、絞りです。F値はキホン開放でOKです。星景写真のときに、なにかシンボリックなものにもピントがほしいときなどの場合、F8とかに絞ってみるのもいいかと思いますが、絞るということは、光の入ってくる量が減るということですので、星の淡い光を受光するにあたり、マイナスに働く可能性もあります。

 

 

 

ピント合わせには要注意!

ちょっと厄介なのはピント合わせです。マニュアルフォーカスですので、キホン自力でピントを合わせる必要がありますが、都内などの明るいところならともかく、真っ暗な山の中などですと、非常に腐心するところです。近くに光源があれば、そこにピントを合わせるというのも手ですし、明るい間に撮影場所でスタンバイできるのであれば、なにかにピントを合わせておいて、暗くなるのを待つというのも手です。暗がりの中で、なんの光源もない場合、ライブビューにして、虫眼鏡のマークで拡大していき、明るい星をとらえることができれば、その星がボワーンとならないように、キチンと点として写るところを探していきます。なければ、レンズの目盛を∞のマークに合わせてとりあえず一枚撮ってみて、撮れた写真をカメラで拡大表示し、キチンと点で写っているかどうか確認して、大丈夫であれば、そのまま撮影を続行し、ちょっとボワンとしているようであれば、ピントの微調整をして、点として写るところを手探りで探して行くかんじになります。ワタシの経験則から申し上げると、目盛が∞マークのところをキチンと指していれば、キホン問題ないと思います。注意しなければいけないのは、∞マークより先までピントリングが回ってしまうということ。ぐるーっと回して、回しきったところで撮影してしまうと、ボケた写真になってしまいますので、ご注意ください。なお、ナゼ手ブレ補正機構をオフにするかというと、長時間露光の場合、手ブレ補正機構が誤作動を起こし、撮影中にピントが動いてしまい、キチンとピントが合わないことがあるためなのだそうです。

 

 

 

ご注意
キットレンズで焦点距離の目盛がない場合、ライブビューを用い、一度広角端に目一杯回しきって、徐々に戻していくという方法をとるのが一番カンタンかと思います。

 

 

 

撮影してみる

設定ができたらあとはひたすら撮るだけです。

都内でも星が出ていればこんなかんじで撮れます↓↓↓

 

 

ちょっと少ないなーというかんじもしますが、この写真を60枚ほどコンポジットすると、こんなかんじになります↓↓↓

小さな星も、軌跡を作ることにより、写真に写し出すことができます。このときのISO感度は100、シャッタースピードは30″、F値は開放の2.8。カメラはニコンD5300、レンズはトキナーのAT-X 116 PRO DXⅡという広角レンズを使い撮影しました。比較明合成の詳細については、別記事に譲りますが、インターバルタイマーという機能を使うとこういうかんじの写真を撮ることができます。

 

 

 

ちなみにですが、山の中で撮影した写真を比較明合成するとちょっとうるさいかんじになります。

コレ↓↓↓

ちょっとやり過ぎた観のある軌跡の写真です。

 

 

もとの画像はこんなかんじ↓↓↓

こっちのほうがいいかんじですね。たくさん星が出ているときは、一枚撮りで十分です。ただ、せっかく星がたくさん出ているシチュエーションであれば、インターバルタイマーで撮影し、微速度動画を作るのもおもしろいので、ぜひやってみてはいかがでしょうか?インターバルタイマー撮影と微速度動画の作り方については、別の記事で詳しく書きたいと思います。

 

 

惑星や星雲などを撮る場合

さて、ここまで星景写真について書いてきましたが、ここからは先にも述べた天体写真、星野写真についてです。

この撮影はかなり難易度が上がります。ナゼかというと、星が動くからですね。このことを日周運動と呼びます。実際には地球が自転しているため、空が動いてしまうのですが、惑星や星団など星空の一部を切り取り撮影するには、この星の動きを止める必要が出てきます。星の光は淡く、露光時間を長めにしないとカメラが感受できません。夜空の一部を切り取るということは、望遠レンズなどを用いて撮影するという意味なのですが、レンズの焦点距離が長くなればなるほど、天体の動きが顕著に表れてしまいます。

 

赤道儀を用意する

そこでどうするかというと、星空と同じスピードでカメラを動かす道具が必要になってきます。この道具を赤道儀と呼ぶのですが、まず、この道具で極軸を合わせる必要があります。極軸とはつまり北極星方向に向けて赤道儀の軸を合わせないといけないのですが、これがけっこう難しいのです。極軸は正確にいうと、北極星より0.6度ほどズレていますので、ここを正確に合わせないと徐々に星が徐々にズレていってしまうので、この極軸を正確に合わせる必要があります。赤道儀にはパーツとして極軸望遠鏡というものがオプションとして存在しますが、そういったものを使ってでも正確に極軸を合わせないといけません。とくに、星雲、星団などは、画像を何枚もスタックする必要がありますので、ピント合わせもそうですが、撮影時間もかかりますし、大変重要な作業になります。ちなみにですが、オリンパスのPENシリーズなど比較的軽量なデジタル一眼レフカメラ用に考案されたポータブル赤道儀というのも存在しますが、耐荷重量とかも問題になってくるので、購入される場合は、カメラやレンズだけでなく、雲台の重さも考慮に入れて検討されるのがよろしいかと思います。フルサイズのカメラなどで撮影されている方は、本格的な赤道儀が必要になってきます。値段も非常に高価になるのと、望遠鏡選びをすることになろうと思います。

 

 

 

MEMO
400mm f/2.8、「よんにっぱ」なんて呼ばれるレンズはレンズ自体もスゴく大きいですが、価格もものすごいことになってしまいます。そのため、レンズを購入するよりは、望遠鏡にカメラのボディを取り付け、望遠鏡をレンズ代わりに使うというほうが経済的で、望遠鏡メーカーからは、カメラと望遠鏡を接続するためのパーツが販売されていますので、そちらを利用されるといいかと思います。ちなみに、この撮影方法を直焦点撮影なんて呼んでいます。

 

 

 

 

 

まとめ

星空を追い求めると、標高の高い山の上や、光害の少ない場所を探す必要が出てきますが、そこまでこだわらなくても、ある程度の写真が撮れたりしますので、まずは、ご近所でチャレンジしてみてもいいかと思います。夏場でも山の上や川沿い、海辺などは夜風がとても冷たいので防寒対策をお忘れなく。

 

 

 

 

 

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