水晶を使ってさかさまの世界を撮る

水晶自撮り

水晶を手に持ち、のぞき込むと、水晶に映り込む向こう側の景色はさかさまに見えます。今回は、そんな水晶を使った撮影について書いてみたいと思います。
 
 

水晶とは

水晶といえば宝飾品を思い起こす方もいらっしゃると思いますが、ざっくりいうとガラスと一緒です。二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物を石英といい、その中でも特に無色透明のものを水晶と呼ぶようですが、ワタシが持っているのはそんな宝飾品の類のものではなく、溶錬水晶といって、珪砂を溶かして練り直して作られた人工的なもので、溶錬する間に水晶の結晶構造はなくなってしまい、かんたんにいえば単なるガラス玉です。アマゾンなどで、安価に売られているのはおそらくワタシの持っているものと同じ人造のガラス玉です。ワタシもアマゾンで千円以下くらいで購入しました。
 
 

 

 
とはいえ、透明のガラスのボールですから、太陽が出ていれば、太陽の光を一点に収束させ、拡大鏡と同じ原理で、可燃性のものであれば火がついたりすることもあります。太陽に向けて、水晶を素手で持ったりすると、やけどをする恐れもありますので、取り扱いには十分に注意する必要があります。
 
 

 

 
 
太陽の光を一点に収束させるということは、そこが強い光源となりますので、絞って撮影すると光芒を作り出すことができます。
 
 
 
絞ると光芒が出ます↓↓
光芒
 
 

 

 
 
 
 
また、解放付近で撮影すると、さかさまの景色にピントを合わせることにより、背景をボカした印象的な作品も作ることができます。
 
 

 

 
 
開放で撮影すると水晶以外がボケます↓↓
ボケ
 
 

 

 
 
 
インスタグラムなどでもよく目にする写真ですが、みなさま、いろいろと試行錯誤して、撮影されているものだと思います。
 
 

 

 
 

設定

今回は、水晶を使ってカンタンに撮影する方法を書いてみたいと思います。
 
まず設定ですが、日中についてはほぼ、オートフォーカス、絞り優先オートでOKです。夜の場合ですと、マニュアルフォーカスのほうがよかったりすることもありますし、マニュアルモードで撮影したほうがいいケースもあります、シャッタースピードの兼ね合いで三脚が必要になる場合もありますので、ちょっと敷居が高くなります。というわけで、今回は日中の撮影方法のみを取り扱うことにします。
 

 

 

溶錬水晶を用意する

まずは、水晶を用意しましょう。先ほども述べたとおり、アマゾンで検索すると、千円以下で売られている溶錬水晶という名のガラス玉がたくさん出てきます。お好みの大きさを選ばれるといいと思いますが、大きくなればなるほど重たくなりますので、持ち歩きに支障のない程度のものを選ばれるのが無難かと思います。ワタシは直径7cmのものを選びましたが、けっこう重たいです。
 

 

 

レンズの最短撮影距離を考慮する

つぎにレンズのチョイスですが、レンズには最短撮影距離というものがあり、その距離より手前にある被写体にはピントを合わせることができません。レンズによっては、最短撮影距離が1mを超えるもののもあり、そうすると、自分で水晶を手に持ち、いわゆる自撮り状態で撮影しようとした場合に、非常に厳しい状況になることもあります。また、自撮りについていえば、D5300などDXフォーマットの小さなボディのものを選んだほうが撮影はラクになります。例えば、フルサイズのD850などはボディだけでも1kgほどありますが、APS-CサイズのD5300なら18-55mmのキットレンズを組み入れることで、600gほどに収めることができ、片手で持つときの負担を考えると、DXでのシステムのほうが容易に撮影することができると思います。
 

 

 
手を伸ばして自撮り↓↓
水晶自撮り
 
 

 

 
 
設定は先にも述べましたが絞り優先オートで大丈夫です。ピントもオートフォーカスで行けます。絞り値を変えることにより、背景をボカしたり、ハッキリさせたりすることができます。
 

 

 
ご注意
ニコンのカメラの場合、カメラによってはフォーカスモードセレクターというレバーがボディについていますので、オートフォーカスで撮影の際は必ず、AFに合わせるようにしてください。D5300のようなエントリーモデルのカメラですと、フォーカスモードセレクターはついていないのですが、上位機種になると、ボディにフォーカスモードセレクターがついています。AFで撮影するつもりだったのに、フォーカスモードセレクターはMFのままという場合など、よくあるケースだと思いますが、取扱説明書によれば、キチンと切り替えないと故障の原因になるようですので、フォーカスモードセレクター付きのカメラをお持ちの方はご注意ください。
 
 

 

 
 

撮ってみる

では、実際に撮ってみましょう。今回ワタシは、D850とタムロンの大口径レンズを用いて撮影しましたが、上でも述べたとおり、片手で自撮り方式ですと手がプルプルします。アシスタントがいれば、手伝ってもらうのがいいでしょう。グローブの部分を見ると、光が一点に収束しているのがわかっていただけるかと思います。
 

 

 
 
光が収束している部分↓↓
光の収束
 
 

 

 
 
素手ですと、熱さといいますかチクチクとした痛みをかんじます。やけどの原因になりますので、ご注意ください。また、光芒が出ているところは、太陽の光が一点に収束しているところでもあり、光の強い部分です。ファインダーで覗いていると目がおかしくなります。見続けると目にダメージを負い、悪くすると失明する恐れもありますので、光学ビューファインダーでのぞく際は、十分にご注意ください。
 
 

 

 
雪の上に水晶を置いてみると、水晶が拡大鏡の役目をし、雪の結晶が大きく見えたりもします。いろいろな角度から覗いてみるといいと思います。
 

 

 
雪の結晶↓↓
雪の結晶
 

 

 
 
24-70mmですと、ちょっと短いかんじもします。そんなときはPhotoshopなどでクロップしましょう。一部分を切り取ることで、へぇーって思えるようなものが映り込んでいたりもして、あとで見るとけっこうおもしろかったりもします。失敗を恐れずにたくさん撮影するといいでしょう。
 
 

 

 

ピントはシングルポイントAFで

ピントはシングルポイントAFがいいと思います。ダイナミックポイントですと、カメラの合わせやすいところにピントが行ってしまい、意図したところにピントを置くことができなくなることがあります。シングルポイントAFで、ご自身で決めた一点にピントを置いて撮影するといいと思います。絞りについてはいろいろと試されるといいと思いますが、ワタシ個人的には解放で撮影し、水晶のどこかにピントを合わせ、背景をボカした写真が好きです。このあたりは好みによるところですので、みなさまのお好きな絞り値を探してみてください。太陽光が水晶内に収束していれば、絞って撮ることによりきれいな光芒を作り出すこともできます。
 
 

 

テーブルの上に置いた水晶↓↓
テーブルの上に置いた水晶
 
 
 

 

 

まとめ

比較的安価で入手でき、おもしろい写真が撮れるので、撮影アイテムとしてはなかなかGOODなアイテムです。インスタ映えする作品も作り出せるかもしれませんので、みなさまもぜひお試しください。
 
 
 

 

 
 

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